断酒3年4ヶ月おめでとう!
~本人~ HACHIRO・S
断酒3年4ヶ月になりました。2012年11月に家族に病院に行くよう説得されました。「自分はアルコール依存症なんかにはなっていない」と自信満々でした。で、嫌々病院に行きました。そこが大石クリニックでした。毎日飲む、飲まない日が無い。意識障害で6回の救急搬送と3度の入院、そのうち1度は足の粉砕骨折で3か月の入院と6ヶ月のリハビリ生活。退院後また毎日の大量飲酒・・・等々。と言う訳で、クリニックで初診の時に「アルコール依存症です」とあえなく宣告されました・・。しかも直ぐに入院が望ましい程だった様です。そこから私の治療が始まりました。
では、結論から先に述べます(箇条書きにて)
①アルコールをやめて良かったと、今は心底思っている。②やめてなければ今現在、生きていられたかも判らないと思う。③アルコールをやめたことで身体や心がとても楽になった。④社会復帰し仕事もできている。⑤人としての尊厳を取り戻せた気がする。⑥鬱もすっかり良くなり抗鬱薬も全く飲む必要が無くなった(これは嬉しい)。⑦怒りっぽさも大分無くなってきた(飲んでた頃は例えれば、頬に風が当たっただけでも怒ってた程だと思います。今思えば自分自身がおぞましいですし、周囲にいた人に迷惑を掛け傷つけてしまったと思います。)⑧飲んでた頃は俺から酒を取ったら何が残るんだと思っていたから今思えば恐ろしい。(これは、結構皆思うらしいです。)⑨結局アルコールをやめて悪くなった事などは何一つもない。逆に良くなった事は挙げ切れない。
以上が今、私が思うことです。そして沢山の人に助けてもらった感謝です。自分一人だけの力では到底アルコールに太刀打ち出来なかったことは明確に言えます。私の主治医はクリニックの副院長先生でしたが、この先生がいなかったら自分は果たして回復できたのかな~どうだったかな~と率直に思います。診察では人生相談や生活相談、果ては職業相談まで聞いて頂きました。診察のなかで自分の誤った考え方や価値観(今思うとそれこそが私のアルコール依存症の根本原因になっていたかも)を上手に否定してくれましたので後々それに気付くことも出来ました。この様なカウンセリング治療と院内ミーティング療法を1年、2年、3年と繰り返す事で自分自身の思考や価値観をアルコールに依存しないで生活する方向へと変えて行けたのではないかと思います。
現在は定期的な診察とAAグループに参加しています。なぜならば私はもうアルコールを飲みたくないからです。私のアルコール依存症は完治していません、完治は無いのです。一口でも飲めばあっという間に元の飲んだくれの自分に戻るのだと思います。そして周囲に迷惑を掛け、自分自身も苦しい思いをします。私が健全な社会生活を送る為には生涯断酒が絶対条件なのです。私はその様な立場になったのです。私は、二度とアルコールを飲まない生涯で居たいと切に思います。
アルコール依存症は、治療を受ける事に依り回復が充分に可能であり、又、回復の可能性も治療を受けない場合の比ではないと実感しています。最後になりますが、アルコール依存症である私のこの拙い文章が、今苦しんでいるアルコール依存症の方やそのご家族の方が適切な治療に繋がるきっかけになればとても幸いです。
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