第47回全断連全国(和歌山)大会開催 : 大石CLリカバリー職員 中坪正生

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この寄稿文は、横浜断酒新生会機関誌「かたらい」No,48より、同会および筆者の同意を得て掲載するものです。
第四十七回全断連全国(和歌山)大会開催
                横浜断酒新生会広報部・港南支部 中坪正生
画像残暑がようやく収まった10月3日(日)、第47回全国(和歌山)大会が和歌山市ビッグホエールで開催されました。 
今年の参加人数は、医療:47名 行政:64名 一般参加:74名 会員:3061名=合計3216名で、例年通り大変に盛り上がった大会でした。
今回のテーマは ◎」メーンテーマ=「勇気と希望」
◎サブテーマ  =「感謝の心」 でした。
内容はー「物故者追悼」―「断酒の誓い」―「心の誓い」―「家族の誓い」と進み、その後、六名の方が体験談を発表されました。
◎トップは中部ブロックアメシストの方で、アルコール依存症が原因で離婚してシングルマザーとして三人のお子さんを育てながら断酒会へ通い回復して行ったお話をされていました。
◎二人目は東北ブロック本人の方でやはりアルコール依存症が原因で職を失ってその後断酒会に救われた話をされていました。
◎三人目は北海道ブロック本人の方で、アルコール依存症が原因で死の直前まで行った話をされていました。
◎四人目は地元近畿ブロック家族の方で、画家だった夫のアルコール依存症に悩まされ、いわゆる共依存の状態から夫婦共に立ち直っていった過程などを話されていました。
◎五人目は中部ブロック本人の方で飲酒運転で警察に捕まり、そのことがきっかけで断酒を決意したことを話されていましたが、この方は断酒歴がまだ浅い方ですが、やはり断酒会に救われた事を感謝されていました。
◎六人目は四国ブロック家族の方ですが、四人目の方と同様に夫の酒害に悩まされやはり共依存になったのですが、二人のお子さんを育てながら立ち直って行った話をされていました。
共通して言えるのは「アルコール依存症」は、やはり家族を巻き込む大変な病気であることです、私の場合も決して例外ではなく、本人だけでなく家族共々回復して行かないと本当の回復は望めないと痛感しました。
画像昼の休憩時間にアトラクションで本日の特別講者
である「叶麗子」さんの歌謡ショーが開催され好評でした。「叶麗子」さんは、三倉茉奈・佳奈姉妹を有名にしたNHKの朝ドラ「ふたりっ子」の「オーロラ輝子のモデルになった人です。
特別講演は、その「叶麗子」さんで演題は「心変われば、人生変わる」
とのお話を伺いました。歌手になったものの全く売れず「うつ病」を発症し最後の舞台と決めた「通天閣歌謡劇場」で一人のおっちゃん(アルコール依存症と思われる男)と出会い舞台を通してお互い話をしながら二人で病気克を克服して行った話をされていました。人間心の持ち方一つで人生を変えることが出来る。つまりうつ病もアルコール依存症も考え方一つで回復することが出来ると言うことです。(写真は、歌謡ショー中の叶麗子さん)
横浜断酒新生会では、今年もバスツアーを計画しました。10月2日(土)午前8時15分、横浜天理ビルを出発し、保土ヶ谷バイパスから横浜・町田インターより東名高速へ入り豊田JCT→伊勢湾岸道→関JCT→国道二十五号線→伊賀上野へ行きました。伊賀上野では「忍者屋敷」と「伊賀上野城」を見学しました。なお、時間の関係で「松尾蕉の生家」の見学は出来ませんでした。伊賀上野から天理→西名阪道→松原JCT→阪和道→和歌山と進み最初の宿泊。  
画像夕食後はいつものようにナイトウォッチングで「ぶらくり丁」から「和歌山城」を歩きましたがライトアップされ「た和歌山城」(写真)良かったですよ。改装中だったのが残念でした。
10月3日(日)、大会当日は大会前に「紀三井寺」へ行き、二百三十一段の階段を登ってみんなで参拝して来ました。大会途中から雨が降り出し大会終了後「紀州東照宮」へ行ったのですが下から眺めただけで次の宿泊地へ向かいました。(但し雨の中「東照宮」の百八段の階段を登って参拝してきたアホが一人だけいま
したが!)和歌山→阪和道→松原JCT→西名阪道→大和郡山→国道二十四号線→奈良と進み二泊目の宿泊ですが、その前に若草山で夕食を取りました。
ホテルへ入った時は雨も上がり休息後は例によってナイトウォッチングです、今日は「興福寺」まで行きましたがライトアップされた五重塔素晴らしかったです。
10月4日(月)、最終日は「東大寺」・「春日大社」、それから前日ナイトウィッチングした「興福寺」へ行きました。「興福寺」では「平城京遷都千三百年」を記念して飾られていた「阿修羅像」が素晴らしかったです。
 「興福寺」の後は「薬師寺」へ行きました。「薬師寺」では、私が高校三年の時当時の「高田好胤」管主が、わざわざ東京の高校までいらっしゃって「みなさまは全員ほとけさまです」といわれて生徒全員に向かって合掌されたことを思い出しました。
帰りは大和郡山→伊賀上野→関JCT→伊勢湾岸道→豊田JCT→東名高速→横浜・町田インター→保土ヶ谷バイパス→天理ビルと行きの逆コースで帰って来ました。東名集中工事の影響をまともに受けて、たどり着いたのが午後九時三十分になってしまいましたが素晴らしい三日間でした。
来年第四十八回大会は静岡市グランシップで開催されますが、来年も是非参加したいです。

最後に、「和歌山城」の写真をもう1枚。旅館の窓から撮りました。<div align=”center”>画像