全断連第44回全国(宮城)大会に参加して:大石CL介護職員/菅原節子

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10月20日(土):横浜を午前8時にバスで出発。車窓から皇居を目にしながら東北自動車道へと入り、そのまま、まっしぐらに北上。みちのくの旅路は快調に進みます。福島県内に入り安達太良(あだたら)の山景が印象に残る。12時30分に昼食を摂った後、やがて広瀬川を渡り青葉山へ。仙台城跡を見学。
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伊達政宗は私が2番目に好きな武将です。ちなみに1番好きなのは織田信長です。伊達政宗が築いた在りし日の仙台城はきっと華やかなお城だったのでしょう。夕刻の6時に夕食、牛タン尽くしの献立に満足です。
 明日はいよいよ全断連全国(宮城)大会開催の日を迎えます。今から楽しみです。
10月21日(日):全国大会の朝。空気が澄んでひんやりと冷たく、横浜とは違います。街路の木々の葉は赤、黄色に染まり素晴らしい紅葉です。でも今日は観光はありません。
 今大会での体験発表にはまた格別のものがありました。その中でも東北ブロック代表のNさん(本人)の体験は私の体験とピタリと重なり初心を思い出させて頂きました。飲酒していた頃の私が主人に対して振るった暴力や暴言を思い出させて頂きました。酒害の苦しみは依存症者どうしであってこそ分かち合えるものだと思います。
 次に感動した体験はACのKさんの子供時代の壮絶な体験です。アル症の母の酒害は娘であるKさんを苦しめ続け、それは母の死によっても終わりませんでした。。私も父の酒乱により家で暮らす事ができませんでした。
 さて、記念講演(東北会病院院長・石川達先生)のお話は大変分かり易く、感動しました。「人間関係で間がとれない」、「本当の自分が解らない」、「自分の話ができない」、「自分の事に手間ひまかけない」、「自己同一性」、「カメレオン人格」等々、いずれも私自身の事を話されているようで、つい噴き出してしまい、仲間も爆笑していました。健康な人間関係とは距離を保つことだそうです。楽しく聞き惚れているうちに大会は大成功を収めて終わりました。
 午後3時30分、大会を終えた後、奥州街道を南三陸ホテル「観洋」へとまっしぐら。そして、さあ夕食だ ! マンボーの刺身や三陸の新鮮なグルメ(ずんだ餅、笹かまぼこ)の味覚を堪能。そして、つるべ落としの秋の夕日の中、海を眺めながらの露天風呂はもう最高 ! 5回入りました。
 夜8時30分、中国雑技団のショーを見る。あまりにも素晴らしく、これでは日本の体操の金メダルは無理だと思った。部屋では仲間と潮騒を聞きながら秋の夜長の夜話。12時を過ぎても終わらない。明日も観光三昧です。
 10月22日(火):晴れ・朝食はバイキング。気温はセ氏17度。午前中は松島観光。瑞巌寺、五大堂、塩釜神社へ。そして、笹かま工場を見学して昼食。これで、去年の広島大会での「安芸の宮島」、今年の「松島」と日本三景の二つに感動し、あとは「天の橋立て」一つを残すだけとなりました。
 
来年、平成20年9月20日(日)は滋賀大会です。今から大会も、観光も、食事も楽しみです。来年の全国大会まで決意も新たに仲間と共に希望に燃えて前進します。今年の大会を終えて思うj事は、回復へと前進する自分の姿を一人でも多くの方に見て頂きたいという事です。それにより断酒の必要性を地域社会の人々に知ってもらう為に頑張ります。
 体験は百の理論にも勝ると言います。私のささやかな体験でも、それが断友の納得と勇気に繋がるなら、それが私の最上の喜びとするところです。
                                                         終わり