デイ・オーエムのブドウ狩り
- 2007.12.07
- 依存症体験談
デイ・オーエムのぶどう狩り
大石クリニックのもう一つのデイケアであるデイ・オーエムにはメンバーさん(患者さん)を中心とする自治組織である「オーエム会」があります。会では毎年一回、選挙で会長、副会長、会計、レク係などを選出し、日常の会運営のほか年間の諸行事をメンバーさんが主体となって実施しています。
アルコール依存症は、社会的な面では否認、反発→社会的孤立へと進行する病気ですが治療、断酒、回復の過程で、失った社会性を取り戻して行ける病気であることをオーエム会の日常活動が事実で示しているように思います。
さて、そのオーエム会主催による年間行事の一つであるブドウ狩りが去る9月12日に実施された。AM 9:30、スタッフ2名を含む総勢22名は神奈川県伊勢原市にあるブドウ園ー「宇佐美」園に向けて出発した。朝からあいにくの雨模様の空だったが、参加者達の胸の内には2年前の同じ宇佐美園での楽しかったブドウ狩りの思い出が甦っていた。
地下鉄で「阪東橋」から「湘南台」へ、そこから小田急線に乗り換え「相模大野」経由で「鶴巻温泉」に到着。駅前のコンビニで弁当と飲み物を調達した後6台のタクシーに分乗、アッという間に「宇佐美」園に到着。この間、約2時間、迷子?は一人も無し、みな集団行動に慣れている。
前回と同様、守衛さん(宇佐美園で飼っている番犬)が元気な声で迎えてくれた。皆でワイワイガヤガヤと、いつもとはまた一味ちがう昼食の後いよいよ目的のブドウ園に・・・。ブドウ棚の天井から白いビニール袋に包まれたブドウの房が沢山ぶら下がっていた。袋をそっと開けてみると見事に育った巨峰(写真参照:クリックすると拡大できます)がほほ笑みかけるように顔をのぞかせていた。ブドウ棚の下のあちこちでチョッキン、チョッキンと房の枝を切る音が耳に心地よい。1kg=1000円をオーエム会が負担、100g 超過する毎に100円を個人負担して、みな手にブドウ袋(中には両手にの人も)を下げて帰路についた。
記 :デイ・オーエム ・ リカバリー職員 鈴木達也
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