「20年間を振り返って」 大石CL外来通院 ゾイ

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20年間を振り返って                 
                      大石CL外来通院 ゾイ
最後のホームレス、入院、そして行政の助けにより平成5年3月31日に更生施設に入所。翌日からアルコール専門の自助グループでの夜19時~20時半程のミーテイングに参加。同時期に大石クリニックに通院。昼間と夜のミーテイングは365日休みなしの厳しさでした。これを2年半ほど続けた頃、徐々にミーテイングを休むことになります。この頃は自活して8時間の仕事も(もちろん残業も)していましたし、 仕事の楽しさを実感していた頃でした。行政の援助を打ち切り、いよいよ自立に向け飲まない生活を目指します。ですが、この頃の生活は厳しい毎日の連続でした。一人の女性との別れ(その事は院長にも話していません)、あとは仕事のトラブル、サラ金の借金、そして飲み会の誘いがありました。(この間に現在の妻と結婚し15年目になります)これら全てを乗り越えられたのも自助グループや大石院長の教えがあったからこそに他ならないと思っています。この頃の自分の生活は危険度99% ! アルコホーリックの仲間達、自分のような生活は絶対にしないように ! (危険です) 自助グループのミーテイングには出来るだけ出席して下さい。因みに自分は17年間席を外していますが? クリニックにも15年ぶりに顔を出しました。院長に逢えて懐かしく、何も変わらない昔のままの院長でした。現在も度々外来 で診察を受けています。
そこで、なぜ飲まない生活ができたのか !? 自分なりに考えてみました。我々アルコホーリックは人に影響され易いタイプが多いと思います。そこで自分は考え方を変えてみました。依存者は一生依存者です。物や人、何にでも依存してしまいます。どうせなら、自分自身にとって有意義な事が進むように生きて行けたら? そして何よりも「今日一日自己流に」明るく、笑顔で生きる。これが大事です。自分は寝る前に、今日一日、生かされた事に感謝して一日の締め括りとします。先行く仲間―10年以上のアルコホーリックは、ミーテイングを休むようになると「あいつはやった(飲んだ)」と言うのをよく耳にしたことがあります。私は決してそういう人達ばかりではないと思います。私が証明しています。 自助グループに居すぎると、進歩がありません。それぞれ自分に合った時期を見極めて前に進んで行くと良いと思います。自分の「座右の銘」は「普通の人として、普通の生活を送ること」-「但し、飲まない普通の生活を ! 」です。回復があっても進歩が無ければ我々のアルコホーリズムからの回復と成長に繋がりません。
 私は今、自信から確信に変わりました・・・が、決して油断は許されません「いつも無力です」(これには深い意味があります)
最後に、院長や仲間達に感謝して、アルコホーリックのゾイより。