断酒1年を迎えて; 大石CL外来通院・松本康一(仮名)

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  私は、土・日も休めず、残業も多い厳しい職場環境からのストレスをアルコールで紛らわせていました。しかし、飲酒による睡眠中の失禁やブラックアウト、妻への暴言などにより妻から禁酒を宣告されました。でも禁酒は困難で、会社帰りに飲んだり、自宅では隠れ酒を続けていました。しかしそれでうまく行くわけがなく、2年前に妻と家庭内別居となりました。
  それでも私の健康を心配した妻の勧めで一般の精神科を受診してアルコールのカウンセリングを受けたのですが、その裏で隠れ酒を続けていました。しかし、いくら隠れて飲んでも、その結果としての問題行動までは隠せませんでした。そんな状況の中で妻はネットで依存症専門の病院を探し出し、私に大石クリニックの受診を勧めました。
 そして、昨年(平成23年)6月に初めて大石クリニックを受診しました。妻も自分自身がうつ状態である事を自覚し、自分も夫と共に良くならなければ家庭が成り立たないと考えて、私と一緒に大石クリニックを受診して、同院の家族教室に参加しました。私の方は通院して主治医のカウンセリングを受け、また患者仲間とのミーテイングに参加しながら、抗酒剤(酒を飲むと体が苦しくなる薬)を毎朝妻の目の前で服用するという依存症治療を続けて来ました。職場の酒席は「Drストップがかかっているので酒は飲めません」とはっきり断り、問題は生じていません。
 こうして1年の断酒が続き、お蔭様で今では、家族と話ができるようになり、体の怠さや不眠もなくなり、お金も残り・・・で、良い事づくめで、家族に隠れて飲んでいた頃と比べると天地の差を感じる昨今です。この飲酒の苦しみと断酒の喜びを決して忘れることなく、今後とも断酒人生を歩み続けたく思いますので、院長先生やスタッフの皆さん、共に断酒の道を歩む仲間の皆さん、今後ともよろしくお願い致します。