あやまち デイ大石 G

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私は平成14年10月11日、区役所の担当さんに連れられて初めて大石クリニックに来院しました。その前までは、あるアルコール病院に2年半ほど入院しておりました。入院したのはその病院だけではなくその前にも他の病院に入院していた経験があります。再飲酒で入・退院を繰り返した訳けです。八王子の病院に入院していた期間には、「何故アルコール依存症になるのか?」といった先生の講義や栄養指導、ワーカーさんによる酒害教育などが毎日のように治療プログラムに組まれていました。それに加えて各小グループに分かれてのミーテイングもありました。更には体力作りの為のリハビリとしての毎日の農作業もプログラムに入っていました。
私が何故アルコールを止める事ができたのか? 今考えると、その八王子の病院で勉強したのと、退院と同時に役所の私の担当さんが大石クリニックに繋げてくれたのが大きかったと思います。
大石に通院し始めた頃は、今デイケアに通院している皆さんと同じ様にミーテイング、診察で一日が終わるという感じで一日が長く思えました。しかし私の場合は不思議なもので、大石への通院によりアルコールへの欲求はなくなりました。そして院長先生の診察や担当看護師さんとの色々な相談の中で、先ずは一人暮らしの目標を立てて頑張りました。大石での配膳ボランテイアから職親(患者と行政、医療機関、事業所の協力によって行われている社会復帰訓練制度)と経過していよいよお金も貯まりアパートを借りながら、週3回のマンション清掃の仕事を見つけて働き始めました。  
それから1年ぐらい過ぎた頃でしょうか、舌の裏側に出来物ができていてそれを看護師さんに相談したところ、専門病院に行った方が良いと言われて行ったのですが、そこでは原因がわからず、福浦にある市大病院に行きました。そこで舌ガン、口腔ガンの診断を受けたのが平成16年12月の初旬頃でした。12月31日まで仕事が入っていたので直ぐには入院できないという訳で、先生と会社に連絡した結果、平成17年1月6日に入院して手術は1月28日と決まりました。約15時間の手術で、その後後遺症が残り今現在も手術をしたりしながら通院を続けています。 
現在の私にとってアルコールは必要のないものとなりました。食べ物の味がはっきりしませんが、今こうしてアルコールを止める事ができたのも、大石クリニックに繋げてくれた役所の担当の方及び大石クリニックの院長先生、担当の看護師さん達のお陰と思っております。大石クリニックに来たという事は私にとってすごく大きな幸運でした。これから先、自分の体は元に戻す事は出来ませんが、市大に通院しながらガンの再発が無いよう願うだけです。健康に心がけて行きたいと思います。