お酒を飲まずに2年が過ぎました 大石CL外来通院:S (女性)

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表彰状
  S殿
あなたは、
日々努力を重ねその結果、二年間の断酒を達成することが出来ましたので、ここに表彰いたします。
平成23年1月20日
大石クリニック 
院長 大石雅之 印

<体験談:表彰状裏面>
以前は美味しいお酒を飲めていました。友人どうしで楽しいお酒を飲んでストレスも解消できていました。それが、2人目の子供を死産してから自分を責める自己嫌悪感が強まり酒量が増えて行きました。そして毎日飲み、休日には朝から飲むようになり、やがてはアルコール依存症の診断を受けるまでに至りました。
 その間に自分でも、これは拙い、キッチンドリンカーとは私の事かも知れないと思い、仕事に出て気分転換しようと試みたのですが、今度は仕事、家事、育児に追われる生活となり、そのストレスから、やはりお酒を減らす事も止める事も出来ず、飲むお酒の種類も軽いビールから度の強い焼酎へと変わって行きました。そんな私に対して、元々細かい性格だった夫からの小言や、時には暴言、暴力も増え、私の方は「仕事や家事、育児もキチンとこなしているのに、何故こんな仕打ちに!!?」と反発していました。
 それでも飲まれては困ると思った夫に半ば強制的に大石クリニックに連れて行かれたのは今から3年ほど前の事でした。通院を始めて暫くはお酒が止まりましたが、やはりストレスの多い生活の中でスリップ(再飲酒)してしまいました。しかし、以後今日に至る2年間は一滴のお酒も口にしていません。大石に通院し先生のカウンセリンを受けたり、女性だけの院内ミーテイングに参加する中で何故か、あれほど止められなかったお酒がピタリと止まっています。時折り友人に誘われて酒席に出る事もありますが、友人達にも飲めないと話しているので杯を勧められる事も無く、私の方にも飲酒欲求が全く無いので、酒席での友とのひと時を飲まずに楽しく過ごせています。
  しかし夫の性格や言動、行動は相変わらずで、飲んでいないのに「お前、また飲んだのか?」との台詞もしばしばで、親戚や知人から別居も勧められているのですが、生活や子供の事を考えるとそれも現実的ではありません。そんな私の心の防御策は、将来への夢や希望をあまり持たず、現実を受け入れて暮らす事です。そう考えたら気持ちも楽になり、お酒にも手をつけずに過ごせています。
比較的早い段階で断酒できた幸運と2年の断酒を大切にこれからも飲まずに健康な日々を送り続けたいと思います。