「『かたらい』創刊50号おめでとうございます」 大石クリニック院長 大石雅之

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<当院と久しく深い協力関係にある横浜断酒新生会の機関誌「かたらい」が、この度創刊50号を迎えられ、同会ではその記念号を発行されました。ここに心からの祝意を表しつつ、同記念号に掲載された当院関係の方々の寄稿文を、同会と寄稿者の同意を得てご紹介します>
「『かたらい』創刊五〇号おめでとうございます」
医療法人社団祐和会
大石クリニック院長 
大石 雅之
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 横浜断酒新生会の機関誌「かたらい」が創刊五十号を迎えられたとの由、誠におめでとうございます。
 一口に五十号と申しましても、それはここに至る長い道程での機関誌担当会員をはじめとする全会員、家族の皆様のご苦労を礎として到達されたものであります。そういう機関誌「かたらい」ではアルコール依存症という発病してみなくては分からない病気の苦しみや、そこから脱出する術(すべ)が事実が持つ説得力を持って語られ、そして保存されており、その意味で断酒の宝物と言っても決して過言ではないでしょう。
 そのような機関誌「かたらい」に、依存症専門病院である当院としても出来る限りの協力をさせて頂きたく思い、当院ホームページ内ブログ「大石だより」に貴会会員であると同時に当院患者様である方々の「かたらい」寄稿文を貴会と寄稿者のお許しを頂いた上で掲載させて頂いております。その寄稿文に遠く北海道の方からも感動の声が寄せられていると耳にしており、貴会機関誌に微力ながらも協力できる喜びを感じております。それは機関誌を通しての貴会との二人三脚と言っても良いのではないかと思います。
  もう一つ、貴会との二人三脚の例について述べますと、当院では各種自助グループに繋がり、永く依存対象を断ち切り回復されている皆さんに、リカバリー職員としてのお仕事をお願いしております。当院のプログラムであるミーテイングでの司会やスポーツ、ウォーキング等々の場を通して、実際の回復の姿を示して頂く事で多くの患者様に断(酒・薬・ギャンブル・・)による回復への希望と勇気を与えて頂き、当院の貴重な戦力になっております。こういうリカバリー職員を育てて頂いた組織の一つである貴会にこの場をお借りして心からの謝意を表させて頂きます。
 こういう自助グループと依存症医療機関の協力関係・二人三脚は、今後の依存症治療に明るい展望を切り開くものと確信しつつ、今後とも貴会、機関誌との絆を一層太くして、そして永く伸ばして行きたいとの思いを表して「かたらい」五十号記念誌への祝辞に代えさせて頂きます。