「集中内観を終えて」 大石CL外来通院  匿名希望

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「集中内観を終えて」 大石CL通院 匿名希望
私が今まで行って来た犯罪行為や、そして被害者、会社、家族に本当に大きな迷惑をおかけしてしまった事を猛省し、「もう2度と同じ過ちをしない」との、この反省の気持ちを確固たるものにしたい、そのような思いから、私は7日間の集中内観を行いました。
内観では、ひたすらに自分の過去の姿を見つめ直し、私がしてきた事件の罪深さ、被害者に与えてしまった精神的な苦痛、そして自己の目線の外から見た時に私がいかに情けなく恥ずかしい醜態をさらし続けてきたかが見え、自分が本当に浅ましい姿をしていたのだという事を知る事ができました。
今まで無意識に目を逸らしていた面と向き合い、本当に私は、その瞬間自分が満足できればそれで良いという、他人や周りのことを考えない自己本位の生き方で凝り固まっていたのだと痛感いたしました。
内観で、幼い頃からの自分の過去を振り返り、私が両親からどれだけ愛されて育ってきたかを知りました。両親からすれば、どんな苦労も厭わず一生懸命愛情を注いだ息子です。その息子が、他人の迷惑を省みず平気で他人を傷つけると知った時のショックはどれほど大きかったことか。
そして、私が被害を与えてしまった方々も、当然私と同じ一個の人間で、きっと多くの人から愛されてきた筈です。にもかかわらず、私はそのようなことを認識できず、被害者を人ではなく、まるで物に対して欲求を抱くような感覚でおりました。
私の両親からの愛情に気付いたからこそ、私のした事は被害者本人は当然のこと、その後ろにいらっしゃるご家族や身内の方々にまで精神的な苦痛を与えてしまったのだと気付きました。私は被害者の方々に対し、どこまでも反省しなければならないと、再び深く思うことができました。
そして、私は幼い頃から欲しい物がある時や、面倒な事を避ける時に、「親に叱られるくらいなら、少しくらい悪い事をしても気付かれなければ悪い子とは思われず、良い子のままいることができる」と、そんな見苦しい考えを既に持っていたことに気付いたのです。
それが現在の私の、ふと湧いた性的欲求に突き動かされ、周りが見えなくなって犯行に走り、被害を与えてきた浅ましい姿を作り上げたのだと、私は全く歪んだ心を持ち続けてきたのだと、思い知らされました。
さらに、昔を省みることで、私が今までして貰ってきたことや、受けた恩は自分が頑張ってきた見返りだとも言うかのように、当然のごとく受け取ってきてしまっていたのです。
それに対して私がお返しできたことを考えたとき、その考えは全くの見当違いで、本当に自己本位な考えであったと気付くことができ、自力でやれたのではなく、人のお陰だったという感謝の気持ちでいっぱいになると同時に、その相手に対し、今の私の本当に情けない現状をとても申し開きできない、このままでは顔向けが出来ないと強く思いました。
私の嘘と盗み、そして過去の事件についての被害者の方々の気持ちを感じることや、自分の醜く浅ましい姿を二昼夜にわたって調べつづけ、自分の罪深さと情けなさを重く感じ取った時、窓から差し込む陽射しにあてられ、大袈裟ではなく、こんなに罪深い人間にも温かい陽を当ててくださる、本当に申し訳ないことをしてきた、なんとしても猛省し、世間に、御恩を頂いた方に報いなければと心の芯から感じ、自然と頭が下がる思いがいたしました。
私は前回の事件の後、まったく反省が足りておりませんでした。本当は、被害者への深いところまでの謝罪と、そのとき私が如何に浅ましい姿をしていたかを認め、忘れようとせず、自分の起こした犯罪の罪の重さを肝に銘じて、懺悔と反省を繰り返し、罪とともに生きて行かなくてはならなかったのです。
私のした事は、過去に迷惑をかけた方々だけでなく、将来自分に関わる方々にも私の罪の影響を与え続けるのです。起こしてしまった事は変えることはできませんが、しかし、自分がこれから生まれ変わったように美しく生きることで、罪は消えなくとも周りの方々にこれからの自分の姿勢を認めて戴ければ、これ以上嬉しいことは無いと思いました。
今回の内観で、他人から説教や非難をされるのではなく、自身の目で自己の姿を見つめることによって気付かされたことを自力で改めて行こうと思った気持ちをいつまでも持ち続けたい。
また、幼いころから現在まで立派になれと期待して懸命に育ててくれたのに、こんな生き方をしてしまった申し訳なさ謝りたい。
そして、こんな私にまだ期待して頂ける方々の気持ちに応えられるような真面目な生き方をしたい。そのために、面接の最後に内観の先生にご指導を仰ぎました。
「体の病気と一緒で、依存症も一生付き合っていかなければならない病気であり、そのためには自分を厳しく律していく必要がある。中途半端な気持ちでは、自分を律することはかなわない。今回、熱心に内観したからこそ感じることのできた懺悔と反省の気持ちを保ち続ける必要がある。これからも、ほんの短時間でいいから日常的に内観を行い、自分の嘘と罪を見続けてほしい。そして、他人からの愛情を栄養にして心に蓄えてほしい。嘘や言い訳をすると心に汚れがたまっていく。その汚れを日々落としていかないと、再犯をしてしまった時のように、いつか今の誓いは崩れてしまうかも知れない。愛情を感じ、恩に感謝できれば、心にたまる汚れを落とし、今の気持ちを保つことができる」と仰っていただけました。
私は、ご指導いただいた通り、毎日15分の日常内観を続けます。その日の私の嘘と罪、そして、して戴いたこと、お返ししたこと、迷惑をかけたことを考え続けます。
これが出来ないようになってしまったら、自身を厳しく律することができていないことだとも考えられます。毎日の内観を記していき、もし気が抜けるような事があれば、それを時折読み返すことで、浅くなった内観を時間をとって深く考え、今の反省と誓いの気持ちを忘れないようにします。
最後に、内観を通して今回再び起こしてしまった事件を思い返し、被害者の方々には許し難い苦痛を与え、一言ではお詫びしきれない大きなご迷惑をおかけしてしまったことを深く謝罪したいと思います。私はどうすれば誠意を示すことが出来るか、それは、絶えず反省をしつづけ、同じ被害を二度と誰にも与えないことが、被害者の方々に示せる唯一私のできることだと感じました。
そして、このような事件を起こし、会社に対して本当に様々なご迷惑やご面倒をかけたにもかかわらず、私に期待していただき、もったいないほどの処遇や気遣いの温情をいただいていること、そして現在も両親に、この年齢になってまで精神的にも生活の上でも支えていただいていることに申しわけなさと身にあまる恩を感じ、感謝し尽くせぬ思いです。なんとしてもその御恩に報いるためにも、私は一生懸命に、この反省の気持ちをもち続け、今後絶対に、二度と同じ過ちを犯さない決意を新たにします。
平成25年○月○日