大石で酒浸り人生から抜け出しました T・S

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=大石で酒浸り人生から抜け出しました=           
 大石に来た切っ掛けは、役所の担当さんとの相談で「大石クリニックという病院に行って酒を止めた方が良い」と言われたことでした。
 担当さんと一緒に大石に来て院長診察を受け「アルコール依存症です」との診断を受けました。当時の私はアルコール中毒=アル中は知っていましたが、アルコール依存症というのは初めて聞く病名でよく分かりませんでした。
でも、大石のプログラムやAAのミーテイングでこの病気について多くを学ばせてもらいました。そして初診以来酒は1滴も飲まず、一日も休まず通院し、職親制度も利用させてもらってお金を貯めてアパートを借り、またアルバイトもしています。大石にお世話になったお蔭で多少なりとも人間らしい生活ができるようになったのではと感謝しています。年に2・3回、家族とも会え、孫の顔も見れるようになったのも自分なりに良かったなと思っています。
 そんな幸せに歓びを感じながら、一方でこの間に飲んで命を落としている仲間の姿も見させてもらっており、自分もあのまま飲んでいたらもう死んでいただろうなと思うと、今の幸せをしみじみ実感しています。
 そんな今の自分に辿り着く過程で、役所の担当さんにも恵まれたと思います。担当さんから「焦らず、ゆっくりやりましょう」と言われたその一言が心の救いになったと思います。
 大石クリニックや役所の担当さん、わくわく (「わくわくワーク大石」=就労支援プログラム)の仲間達に支えられて今日まで歩んで来ましたが、そろそろ大石も卒業して、新しい人生行路に向けて新たな一歩を踏み出そうと思って<います。