断酒1年を迎えて  大石CL外来通院 A (男・42才)

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          A 殿
  あなたは、日々努力を
重ね、1年間の断酒を達成
することが出来ましたので
ここに表彰いたします。
平成22年12月25日
  大石クリニック
   院長 大石雅之 印

体験談 :「断酒1年を迎えて」 : A  <表彰状裏面>
 アルコールが切れると足に震えが来て歩けなくなったり、幻聴が聞こえて死の恐怖に襲われパニック状態に陥ったり。それが2年前の私でした。
 それまで大阪に住んでいた私は、依存症の診断を受け、院内ミーテイングに参加したりはしていましたが、依存症の自分に対する自己嫌悪感が強く、また主治医の厳格さにもついて行けず、自然に治療から離れ、飲酒に走るという状態が続いていました。そんな状態で横浜に転居した折に、私の飲酒と健康を心配した妻がネットで大石クリニックを探し出し、受診を勧めたのが2年前のことでした。
 大石の初診で勿論アルコール依存症の診断を受けましたが、血液検査の結果、肝臓の数値もかなり悪くなっていました。それでも依存症治療を続けて酒を断つうちに肝臓は直ぐに良くなりました。しかし飲酒欲求の方は無くならず、身体が良くなったのだから少量ずつ飲み、少しずつ減らして行けば良いのではとの思いが頭をもたげ、直ぐには断酒出来ませんでした。そんな私でしたが、院内ミーテイングに参加するうちに、皆苦しみながら依存症と闘っている事が理解でき、ダメな自分を責めなくても良いのだと気づきました。
 自分の過去を責めず、1日ずつ断酒して行けば良いのだとの思いで酒を断ってから1年が過ぎました。今私は、今日一日だけ飲まなかった自分を褒めています。飲酒の誘惑に乗らず今日一日飲まずに過ごした自分に点数のプレゼントをするポイント制を実行しています。そんな月日が経過するほどに、折角の断酒継続期間をフイにしたくないとの思いも芽生え、それも今の断酒の力に繋がっていると思います。その意味で、今手にしている「1年断酒」をこれからの断酒の財産として、健康と幸せな家庭を築く道を歩み続けたいと思いますので今後ともよろしくお願いします。