10年おめでとうございます!

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~本人~ JAM・SESSION
断酒とは、「決していばらの道ではなく、健康という幸せを手にするためのもので、木を見て森とならないように、バランスを見ながら、気長に明るく、楽しく、前向きに取り組んでください」と、言われています。
飲酒への渇望を断って「今いる場所で今を大切にして生き抜いて参ります。」と、誓った日から十年の月日を重ねてきました。
アルコール依存症は、自立支援を要する慢性的に進行する病気で、離脱症状が現れます。当時の私は、自分一人ではどうにも出来ない依存度が高い状況に陥っていたようです。
内科主治医の先生と妻からは、専門医による治療を受けてみなさいと言われていました。
先ずは、受診への抵抗感を取り除く努力をして、治療を受け入れることから始めたのです。先生からはこれ以上の過剰な飲酒は、生命に関わる病気であると告げられました。一人では保てません。前に進むしかない!虚しさを克服して自分の生命大切にして、生きなさいと諭していただきました。副院長先生の温かい励ましのお言葉にいつも元気づけられます。
依存症の回復をするには「認知行動療法」の研修と、行動パターンを自覚することでした。認知の歪みの治療は決して楽ではない。時に心が折れることもあります。心に癒される姿を思い描けたなら、どんなに楽しいだろうかと、思ったことも事実ありました。
治療の効果は、自分を素直に信じて、何のために生きるのか、勇気と希望・目的と目標を、明確にすることで、前に進められるようになったことです。
私が歩き続ける「心の旅」の大切な道標となりました。やっとここまで辿りついたのです。本日ここに、断酒生活十年の佳節を迎えることが出来たこと。本当に嬉しく思います。
「再飲酒すると元に戻る怖い病気ですよ」でも、今日だけは自分を褒めたいな。
想い起すと、自分が変われば世界も変わる。私の願いを込めた、幸福をつかむ挑戦でした。
真の幸せとは、決してあきらめずに立ち上がろうと前進する日々にあるのかもしれません。
今まで私を支えて下さった沢山の方々の真心と、励ましに感謝しております。
私の一番苦しい時に学んだ心のこもった人の優しさと温かさを決して忘れません。
学ぶ機会を与えて下さった先生とスタッフの皆さま本当にありがとうございました。
受けたご恩に感謝して〜断酒生活十年〜「回復への葛藤」を、一部ですが辿ってみました。
令和元年12月2日

妻より
これからも勇気と希望をもって自分に負けないように前進して、有意義な人生を過ごせるといいですね!やるべきことをやって互いに頑張りましょう。