2005年08月29日 夏の片瀬江ノ島小旅行

NO IMAGE

 私がオーエムに来てから3度目の夏を迎えた。今日はオ-エム恒例の夏の小旅行。昨年は江ノ島水族館に行った。今年も同じ片瀬江ノ島で、岩屋巡りである。この企画を立てたオーエム会役員7名と引率の職員を先頭に出発。各自、身体に障害をかかえながらもワイワイガヤガヤ賑やかなことこのうえない。まるで子供に戻ったように顔が輝いている。少ない生活費の中から積み立てたお金の価値を皆で味わっているようだ。
  片瀬江ノ島に着くと、時計は10時を少し回っている。駅前のコンビ二で小休止。一息入れてから江ノ島大橋を汐風に吹かれながらのんびりと歩く。橋を渡りきって野良猫が多いのに驚く。猫は橋を戻れないらしい。心無い飼い主が捨てて行った猫の顔が何故かのんびりしているように見える。11時30分に展望台に着き、予約を入れておいた食堂に全員の顔が揃う。ボリュームのある丼飯に舌鼓をうちながら話が弾んだ。ふとテーブルの下に眼をやると、猫が行儀よさそうに何かくれるのを待っている。心優しい一人のメンバーが丼の中から何かを分け与えているのが眼に焼きつく。 
 岩屋へ向かう道は曲がりくねっていて狭いがよく整備されている。道の両脇には昔風の茶店やお土産屋が並んでいて、ふと子供の頃に見た光景が頭をよぎる。第一岩屋には富士に通じているとの言い伝えもあり、富士の冷たい風が今にも吹いて来そうな感じがする。洞窟内には歴史的民俗学的な文化遺産も遺されている。第2岩屋に足を踏み入れると光る小石が眼につく。宝石を思わせる不思議な小石である。洞窟内だけで光っている神秘的な小石に、思わずポケットに入れたくなる衝動を覚える。
 岩屋を出ると階段に腰かけながら煙草に火をつける。思いは海の向こうへと馳せるのだが、少年の頃の夢には及びもつかない。帰路は全員元気だ。
デイオーエム  K.H