出所したDさんよりBさんへの手紙
出所したDさんよりBさんへの手紙
DさんよりBさんへの手紙
これまで当院との文通を続けて来たDさんが出所され、Bさんの手紙(↓)への返書を寄せられました。
大石CL 鈴木
Dさんより、Bさんへの返書
前略
Bさんこんにちは、
情けない話なのですが、私は、痴漢や盗撮による迷惑行為防止条例違反の犯罪を繰り返し、今回で3回目の懲役生活を送りました。9ヶ月の刑で2月28日に出所しました。今回逮捕された時、正直すべてが終わったと思いました。そして2度と刑務所での生活と縁が切れないと思いました。でも、何度も裏切ってしまった父親が助けてくれて大石クリニックの事を知り、自分が性嗜好障害という依存症の病気である事を今回の懲役生活で初めて知りました。今まで気づかなかった事に父親のお蔭で気づく事が出来ました。私は今まで気分や思いだけで懲役生活を過ごし、出所後の生活設計を真剣に考えた事はありませんでした。また、自分の思い通りに行かなかったりすると、イライラして同囚と揉めて懲罰を受けた事もありました。今思えば、この様な懲役生活をしていた事が再び懲役生活をする事に繋がっていたのではないかと思います。今回の懲役生活では出所後の生活設計をしっかり考え、何事にも堪え、そして大石クリニックとの文通を続け、毎日本を読み、一日一日を大切に生活して参りました。
他の同囚から嫌がらせを受け、事件の内容によって冷やかされ、本当に今までの中で一番辛い懲役生活でした。過去の私なら間違いなく堪える事が出来ず喧嘩をしていたと思います。でも、ここで負けたらここよりもっと厳しい娑婆での生活に負けてしまうし、そして力を貸して下さっている人達を裏切ることになると思い、堪えて生活しました。今回の懲役生活は辛かったですが、本当に沢山の事が勉強になり、沢山の事に気づく事が出来たと思います。その気づいた事の中で、堪えて生活をすれば必ずいつかは、あの時堪えたからこの日を迎える事が出来たんだと思った事がありました。
Bさん、毎日同じ事の繰り返しの懲役生活、他の同囚との関係、嫌な事もあると思いますが、そこで負けずに堪えれば必ず夢が叶う日が来ると思います。楽しい日が来ると思います。私も懲役生活中、依存症の内容は違いますが、Aさんという方から励ましのお言葉を頂き、本当に勇気と希望を貰いました。Bさんも大石クリニックとの文通を続ければ必ず勇気と希望をもつ事が出来ると思います。そして必ず道が開けると思います。
偉そうな事を書いてしまったかも知れませんが、Bさん、自分を信じて頑張って下さい。必ず勇気と希望を持つ事が出来ると思います。
お身体を御自愛下さい。では失礼します。
草々
平成24年3月3日 D
Bさんの手紙:↓No729 参照
Date: 2012/03/06/15:43:51 No.731
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