Cさん文通:27/9/9

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C様
前略
 9月に入り横浜も徐々に秋の気配がしてきて、つい先だってまでの猛暑・酷暑に比べれば大分過ごし易くなりましたが、そちらは如何でしょうか?
 さて、7月の2度目の手紙を8月分としての9月分が7日に届きました。いずれにせよ月々の文通を大事にしている気持ちが分かるような気がして嬉しく思いました。
 再犯防止と生き甲斐を求めての「いかりの綱」への思いが、母校の小学校での天文講話への思いとして広がり、深まっているようですね。それが今月のテーマである「小学生への天文講話を喋って書いて見る」に生き生きと示さかしあれているように思います。星座を図示しての北極星の探し方の話、とても興味深く分かり易いです。欲を言えば、図示のカシオペア座の5つの星のM字型の並びが一目で分かるようにして貰えれば文句なしだと思います。北極星に至る5等分の区切りの○印の並びを星の並びのように錯覚してしまったので最初ちょっと分かり難かったように思います。その点だけ別にすれば私でも分かる(つまり小学生でも分かり易い・笑)良い説明になっていると思います。
昔の船乗りや砂漠の旅人もこうやって北極星を探していたのでしょうか? 私もちょっと興味を持って、ネットで星座の写真を検索し、北極星を探して見ました。紙きり細工を含めて表示してみたらこうなりました。

 東西南北の方角を確認する為に朝夕の太陽の方角を手がかりにするという話も小学生向けに分かり易い話ですね。要は、自分が小学生だった頃を思い出しながら、あの頃の自分にこの話が理解できるかなと思いながら考えれば良いのだと思います。まずは壁に向かって子供の頃を思い出しながら星空の話をするのがCさんにとっての「いかりの綱」になりそうですね。
 
 「中秋の名月」、言葉だけは知っていましたが、Cさんとの縁をきっかけに今度の9月27日にはその名月振りをゆっくり堪能してみたいと思います。ただ、台風などの雲に邪魔されないように、それだけを祈っています。その翌日の28日が「満月」=「スーパームーン」で月が一番大きく見える日、でなくて、夜なんですね。そして今日から4日後の14日が月の位置が最遠にあって一番小さく見えるわけですね。月の大きさそのものには変化が無いのに、地球からの距離によって大きく見えたり、小さく見えたりするわけで、これはものの「考え方」を考える上で何か示唆するものがあるように思います。つまり、表面的に目に見えることだけがけが真実なのではないということですよね。

 来月は「夏の星座」の話をして頂けるとの事で、それを10月のテーマにしたいと思います。「継続は力なり」と言います。「いかりの綱」を太くする練習といういみで同種のテーマを続けるのもよいかと思います。Cさんが壁に向かって喋っている様子を瞼に浮かべながら楽しみにお待ちしています。

 テレビからは「線状降雨帯」というあまり聞き慣れない言葉が昨日・今日と連発されています。何でも帯状になった雲が台風にも刺激されて各地に局地的な大雨を降らせているようです。帯状の雨雲にムラがあって雲の厚い部分が差しかかると大雨になるので、一旦止んでも油断はできないそうなす。今朝も通勤にも気をつけないと思って家を出ましたが地下鉄はさすがに通常通り動いていましたが、阪東橋駅の改札を出たら、やはり「JR東海道線、京浜東北線、横須賀線は・・・」とアナウンスされていました。風雨の影響をまともに受ける地上交通網と地下鉄の対照的な差を象徴的にみる思いがしました。
 台風と「線状降雨帯」とやらの襲来で機能・今日と各地で集中豪雨に見舞われているようですが、そちらの地形には土砂崩れとか浸水などの危険はありませんか?国の施設なのでそういう管理面には心配は無いとは思うのですが・・・
 それでは今日はこれにて失礼します。夏から秋への季節の変わり目ですので、夏の暑さに慣れた身体が急激な気温低下などで吃驚して調子を崩さない様に注意してください。

草々 平成27年9月10日大石クリニック相談員鈴木達也