Aさんからの手紙 (投稿No178~181参照)

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Aさんからの手紙 (投稿No178~181参照)

管理人

管理人
 ギャンブル依存症関連の犯罪により拘置中のAさんより当院宛に手紙が来ましたのでご紹介します。
        (掲示板掲載は本人の了解済みです)

拝啓 
ご無沙汰いたしまして申し訳ありません。私の方はまだ東京拘置所におります。
 実は、一審が終わり多少の期間控訴して身辺整理をして、控訴を取り下げ刑務所に行く予定でしたが、色々とあり、その結果、控訴審の裁判を受ける事になってしまいました。
 そして、先日判決もあり、又、控訴期間中の私事も終わり、その為上訴権を放棄しました。
 控訴審の判決は、当然棄却でしたが、私の方は何ら気にしておりません。元々最後までするつもりもなく、ただ私事が終わらなかっただけですので。なので私の満期は平成23年12月17日頃だと思います。出所したら必ず通院して、治して行きたいと思います。
 私の身柄ですが、今はまだ東京拘置所に居ますが、恐らく3月には、他の施設、刑務所に行っていると思います。そしたら又連絡します。

今の私は、以前に送って頂いた手紙を何度も読み返しています。
 Bさんお話の「回復について」で良く分からない所があります。それは、Bさんが言う「他人と関わりを持つ事」です。ここは今いち良く分からないです。 
 私も過去に止めようと思い、本当に一年近くバカラをしなかった時があります。だけどそれは他人と関わりを持つという感じではなかったです。
 バカラに嵌っている時も友人(もちろんバカラをしない友人)とも遊んでいたし・・・ なので、他人と関わりを持つ事が回復になるというのは何とも想像ができないのです。でも、共感できる所は多くあります。

 私も既に10年以上バカラをやり続けました。今考えると、何故そんなにバカラをやるのか、何となく自分でも分かってきたような気がします。  
 もちろん、ゲームが楽しくカードを絞るのが最高というのもありますが、いつも行く目的は,お金を増やそう!! と思って足を運んでいた事に気づきました。
 例えば、50万円あるとします。本来なら、20万は家賃、光熱費で、10万は食費だとします。そうしたら残り20万は自由に使えます。しかし20万以上にもっと自由に使えるお金が欲しい!!と考えバカラに行くのです。そして20万で止めれば良いのに、30万も使ってしまい、負のスパイスに入って行くのです。
 頭では理解していても、バカラをやっている時は、そんな事は思いません。今は20負けているけど、これから勝つ筈だと考え、やるのです。確かに勝つ時もあります。それが悪いのだと思います。勝つ時がなければ、お金をどんどん使う筈がありませんから。
 私の今迄のバカラはずっとそうでした。負ける時に全額使ってしまうのです。負けてる時に帰れないないのです。それも自分が犯罪を犯す理由の一つだと思います。もっとも根元はバカラですから・・・。
 自分の勝率ですが、1/2のゲームにしては当たる。勝つ確率はかなり高いと思います。過去にデータを取り続け、約7割から8割は当たります。一週間やったとして、全額負けるのは一日ぐらいでした。
 勝つ日も当然最初はハズレまくり、お金を使ってから勝つという日もあります。そういう日もあるから負けていても帰れないのだと思います。
 勝って帰る日は、特にいくら以上稼いだら帰るとは決めていません。お店によって、最低のゲーム数が決まっていて、それをクリアしていたら、10万だろうが勝っていたら帰る日もあります。それは家で待っている人がいたからと言うのもあるかも知れませんが、負けている時はそれも考えられなくなります。

 今は、この様に過去の事を思い出しながら
Bさんの手紙を読み返しています。
 振り返れば、本当に駄目な人生を歩んで来たと思います。これからはバカラを止め、きちんと生活をして行こうと思います。
 バカラを止める為にきちんと治療したいと思います。
 また、何かありましたら書きたいと思います。
 ホームページの方に書き込みが来ているのか楽しみでもありますが、どんな事が書かれているのか不安でもありますが、それに負けずに頑張って行きます。
 刑務所に移送になったら連絡したいと思います。恐らく3月頃だと思いますが。
 本当に色々と御迷惑をかけ申し訳ありません。ありがとうございます。
  では、失礼します。
                  敬具
追伸
 誤字が多く本当に済みません。
 私の文ですが、ホームページに書くのなら私の方は全く気にしませんので、載せるならどんどん載せて下さい。それで一人でも多くの人に、ギャンブル依存症について理解して貰えるなら嬉しいです。 
                
                                   

Date: 2009/01/30/15:02:02 No.212